2017年04月15日

世間の常識や価値観が180度変わってしまったら

小学生の頃に母の事を作文に書いたことがあります。
母からは不評でしたが、自分では今でもよく書けたと思っています。

昭和11年生まれの母は、終戦の時に9歳、小学3年生でした。
天皇陛下の大事なお話しがラジオ放送されるので、その間生徒たちは
講堂に集まって踊りの練習をするように、言われたそうです。
生徒たちで真面目に踊っていると、一人の女性教師が駆け込んできて
「こんな時に何やってるの、踊りなんて止めなさい。日本は戦争に負けたのですよ。」
と怒られたそうです。

母は踊れと言われたから踊っていたのに、何で怒られるのか全く訳が分からなかったそうです。
次の日から、それまで使っていた教科書は次々と墨で塗りつぶされていきました。
この事を私は作文に書き、母の性格にも触れました。
昨日まで信じていた物が、今日からは信じてはいけない物になってしまったことで、
母の簡単には他人を信用しない性格が出来たのではないか、
と書いたのです。

しかし、小学生にこんな事を書かれては、母も不機嫌にならざるを得なかったでしょう。
世間の常識や価値観が180度変わってしまったら、その時私は何を拠り所に
して生きていくのでしょう。
そんな事を考えると、昔の人の強さに頭が下がる思いがします。

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Posted by tsukinuno at 01:50Comments(0)